新田原基地航空祭2011速報

2011/12/13

あれもこれも、伝えたいと。
尋ねたいと考えていたことも半ば忘れて、快晴の空の下。
はじかれたように、エプロンを振り返る。

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2011年、12月3日。
青島神宮、鬼の洗濯板。
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突如、鮮烈な赤に染まった空を見上げて確信する。
今までに見たことの無い空に出会うかもしれない、と。

たいちょとふくちょと。
2人とともに、日南海岸を訪れました。
私にとっては、初めてのこと。
予定を立ててくれて、ありがとう。

本当は、都井岬も、いつかは行きたいと思っています。
日帰りするにはあまりにも遠かった・・・

12月4日、航空祭当日。
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日向新富からは、Mさんのお父様に連れて行っていただきました。
坂を上がって、新田原基地の明かりが見えた時の高揚感。

澄み切った空は、青い宝石の中を覗いたような透明度でした。まさに今までに見たことの無いようなクリスタルブルー。

一番会いたい人の晴れパワーは留まることがないと確信する。
一年ぶりにお会いできると思うと、緊張の中にほんの少しの笑みが自分に浮かんでいると気付きました。
その時、P-3Cが到着。
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赤い朝の光が残っていてとてもきれいでした。


振り返ると、そこには新しい管制塔と23sqの隊舎。
C-1前で撮影を始めることにしました。
もう躊躇うこともなく、サンニッパにテレコン2倍をつけて、待機。別に狙うわけじゃない・・・けれどふとカメラを向けてみる。シャッターは切らない。
やっぱり600mmだと近いなぁ。

たいちょとふくちょがお出かけするということで、私はその場に残ることにしました。いや、何となく動きたくなかった。この冷たい空気と、心の揺らぎから来る緊張感がたまらなく心地よい。
「行きたいなら、行っておいで、ね?」
たいちょの言葉に、「誰に」とも「どこに」ともいうことはなかったけれど(笑)
しばらくは、その場所でオープニングフライトを待つつもりでした。
いや、ちょっと勇気がなかった。

1時間のLimit。
そう聞いた時、意を決して立ち上がる。サンニッパにテレコンをつけた7Dをそのまま持って。
一歩一歩踏みしめて歩くエプロンは、思いのほか広く感じた瞬間でした。

1年ぶりの再会。
激動過ぎた、1年。
新燃岳、小松での訓練、幻の博多でのブルーのさくら、そして震災。
1年ぶりに戻ってきた青空の下。その全ての混沌をも飲み込んでしまったような深い青い空の下。
結局、辛かったことも、何も言わず、ただお祝いを言いに来た。
「2佐昇進、おめでとうございます」
声は少しだけかすれてしまった。それぐらい、GUCCI先生は穏やかなのに、凛として威厳が増していたから。
GUCCI先生は、第23飛行隊飛行教育航空隊の教育班長になられました。
そして2等空佐に昇進されたんです。おめでとうございます!
二本線に、桜が二つ。こっそりと、階級章をまじまじと見つめて「かっこええなぁ〜」

ブルー5番機の頃、サインを貰うために長い列に並んでいたあの頃と、気持ちは全く変わらない。いつも心が浮かれて舞い上がってしまう。
大変お忙しい中、川口2佐が会ってくださったことに心からの感謝、感謝。
1年前の23飛行隊10周年記念塗装でのフライトの写真と、小松に移動しての訓練の写真。
小松のランウェイエンドで見上げた春の初めのたった一瞬のすれ違い。ソロのSがくっきりと。
あの一瞬がずっと続けばと願っていても、震災が全てをリセットした。
その「永遠を信じていた」頃の写真。是非お渡ししたい写真でした。

Lt.Col(2佐)のサインを入れて欲しくて、写真は多めに持っていきました。5と逆さの5をあわせたサインは、新田原に異動されてからの証。そして大きく引き伸ばして現像した写真、大量に押し付けてきてしまいました(笑)
もう一つ、カメラのレンズフードにもサインを入れていただきました。実は新田原へ異動された時にもレンズフードの片側に入れて頂いていたのですが、2佐になられたのでもう片方にも是非と、無理を言ってお願いしました。

今回は、ちゃんと顔を見てお話しようと決めていました。
圧倒されそうなかっこよさだった。目を見てお話したのは初めてにも近い。
任務への取り組み方や、考え方。社会人として尊敬する人と言ってもいいと思う。
あえて言うならば、お話をしていてその時に出てくる「決断力」の切れ味がすごい。空できっとあの圧倒的な決断力が発揮された時、私が地上で見上げていて一度で虜になった素晴らしい5番機のフライトになったに違いない。
逡巡する暇も与えられない高速の空で決断を重ねて、イーグルで舞う人が、目の前にいるのだという事実。本当に素晴らしい戦闘機パイロットさんだと思いました。

ほんでもって、GUCCI先生めっちゃ優しいねんで。もう完璧やん?
・・・あ、そうそう。ワタクシこう見えて以前、大学・大学院と東京にいたので標準語を話しておりました。就職を機に関西に戻ると、あっという間に関西弁に逆戻り。正直半年も持たなかった。その過程が、ちょうどGUCCIさんにサインを貰いに航空祭に通っていた頃だとも言えるわけです。
「だいぶ、京都の言葉になられましたね」
穏やかな口調でそういわれると、うっわー照れる!照れるや〜ん!!!
GUCCI先生にそんなこと言ってもらったら私いくらでも京女になりますえ〜ヽ(゚∀゚ )ノ
東男に京女って言うもんなあ。頑張る!(違)
ニヤニヤしている私(←!)を笑顔で見ていたGUCCI先生。ああこんなに優しい笑顔の人やったんやなぁ。

実は早朝エプロンオープン時、私とたいちょがエプロンを早足で駆け抜けて行った様子をすでにGUCCI先生はビジュアルされていたそうです。目印は、私が足につけていたモフモフの真っ白なレッグウォーマー。それももちろん肉眼で索敵・・・さすがです。
ああ、もうちょっとエプロンでおしとやかにしておけばと思っても、それはすでに後の祭。

その後GUCCI先生はオープニングの23sqのフライトもあるので指揮所に行かれました。頑張ってください!!

さて、二度目の再会のお話&超絶カッコイイ冬服の制服の御姿でご登場、翡翠本気で卒倒編はまた本編(いつや?)にて。うわーいっぱい勲章みたいなのついてるーと思ったら全部説明して頂きました。

今回、貴重なパッチを頂きました。
こ・・・これは・・・EAGLE DRIVER!イーグルの操縦桿を握る人を意味するパッチ。
す、すごい・・・!私は言葉を失いました。
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(掲載許可は頂いています)
これはイーグル(戦闘機課程)に機種転換を完了された時に、実際にGUCCI先生がもらわれた今は使われていないイーグルドライバーのパッチだそうです。ある意味古いものなのだそうですが、新品のように綺麗でベルクロが付いていないのは、すぐにTACに配属になると(GUCCI先生ならば303飛行隊)そちらのパッチを肩に装着されるからで、実際は「卒業」の時に手にされるだけという、ある意味幻のパッチなんだそうです。
今では、学生さんの肩につけるという儀式を行われるそうです。雛鳥が巣立つという大きな節目を、このパッチと共に教官が送り出していくというのは、なんとも想像を超える神聖さを感じずにはいられませんでした。

そしてそのイーグルという念願の機体に乗り一人前として配属されるという大きな節目を迎えられた時に手にする貴重なものを私に1枚譲ってくださいました。それはまさに、栄光の始まりを意味するものと言ってもいいと思います。イーグルドライバーとしての大きな一歩を歩む時の、その「証」であり輝き分けてを頂いて、本当に嬉しかったです。
確かに私も仕事上ではまさに機種転換を一度やっています。担当する分析装置が変わったんですが、その時に嘆いたこともあったし、迷いもあって悔しい思いをしたこともあります。結果として素晴らしい師匠に恵まれて仕事も充実して正解だったと思いますが、それは2年経った今だから言えること。転機と出発を大切にして、新たなスタートを切るということの難しさと大切さを、このパッチから教えてもらった気がします。
まだ頑張れる、そう励まされたようで。本当に身勝手かもしれませんが、自分自身のステージを上げていこうというパワー。本当に嬉しかったです。

ほなそれ以外のフライトの写真も載せときましょか?
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次期F-X選定がいよいよ大詰め・・・

だからこそ、撮りたいファントムの勇姿。

イーグルはすべてタンクなしだったため、身軽でパワーをあり余すようなフライトは新鮮でした。
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23sqの機動飛行も素晴らしかったです。最初のハイレートは滑走路中ほどからすでに機首がほぼ真上に向いて上昇しているという凄まじい絵になりました。

去年のプログラム、そうGUCCI先生監修のプログラムを思い出させるような「ナイフエッジ」なども盛り込まれていて嬉しかったり。

ブルーインパルスの頃の空の青さは、格別でした。
3人ものパイロットさんがラストアクロに臨まれたそうです。気合はすごかった。
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まさかのダブルナイフエッジ

600mmだとハンパなくはみ出しました。

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第23飛行隊の隊舎とともに

第23飛行隊とブルー。この構図、毎年狙いたかった。
きっとGUCCIさんもブルーを眺められていたんでしょうね。

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たった1日の再会に賭ける思いは、1年間途切れることもなく。
またその1年が始まると思うと・・・いや、それよりは再会できた喜びとを持って、感謝の気持ちを伝えて帰ろう。

必ずまた、お会いしたい。
これからのご活躍もお祈りします。
本当にありがとうございました。




posted at 2011/12/13 01:11

category>> 航空祭2011>新田原基地航空祭2011
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