場所は、毎年訪れている二条城の夜のライトアップ。
比較的近いので、会社帰りに一旦帰宅してから準備して出発しても間に合うぐらい。最初の年は夜桜とはこのように美しいものかと感動して、衝撃を受けたのを思い出します。
宴会もなく、人は皆夜の桜を愛でるという唯一つの目的で来るので、落ち着いてみることが出来ます。もちろん慣れていないお客さんのフラッシュに難儀することにはなりますが。

砂利を踏みしめて、暗い道を進むと最初はソメイヨシノではなく、サトザクラ等。
香りもすごく良くて、その香りに気持ちも集中できるのが夜の良さ。

例年、デジイチ(7Dなど)で撮影することが多かったのですが、今年からはE-P3で。レンズが明るいものをある程度そろえることが出来たからと言うのもあります。
最初は、12mmF2を使っていたけれど、その距離感と言うか、もう一歩近づきたいという気持ちから、ここぞの1本COSINA Voigtlander NOKTON 25mmF0.95を取り付けて。



今年は、夜桜をどのように撮ろうかと色々と考えました。
夜桜と言うのは常に人間の作り出した光によって照らし上げられる所謂人工の産物だと思います。人工だからダメってわけではなく、それを生かすように撮ってみようかな、と。


空から降ってくるように。この1枚結構気に入ってます。
夜桜は、自然らしい桜ではないけれど。それは人間が作り出した美術のようなもの。
でも、今の時代の桜はしっかりと手入れされている。自然だけではない。放ったらかしでは生きていけない。だからこそ、夜桜という美術品は「あり」だと私は思います。今まで感じていた疑問への自分なりの答え。









ちょっとぶれてたり解像度悪いけど、18mmのパンケーキにフィッシュアイコンバータで。
まるで桜のドーム。
このあたりはソメイヨシノ中心なので、満開をすぎたあたり。
最後に待ち構えるのが、濃い色の枝垂桜。
この枝垂桜を見たくて、少し時期を遅らせました。
咲くのがほんの少し遅いのです。


花びらの万華鏡。人工の光と花びらが混ざるってそれはそれで良いです。
一応、考えていたような写真は、撮れたかな。
次回は、いよいよ最終章「飛行機と桜」。