この一年間は、様々なことがありすぎました。
そしてやっぱり、心にあいた穴ってのもあるのかな?
去年の今頃、レンズの向いていた先は・・・そう、逆さの5。
もちろん今でもその想いは変わりないけれど。
とまぁ、明るく照らされたプロキオンを眺めながらちょっとしんみり。
とにかく、5月31日の伊丹空港の展望デッキは、プロキオンが翼を休めている間もひっきりなしに人が押し寄せ、隙間はほとんど無いぐらいの混雑ぶりでした。
ママンは頭下げて女の子に場所譲ってたりとか。私はとりあえず撮影を続けながらも何とかカメラをガード。後ろのパパンは私のEF100-400mmL IS USMをくっつけた40Dを首から提げていたらなぜか航空マニアに間違われ(?)知らないおじさんに話しかけられていました。えーとそれ私のカメr(略)

最後の鶴丸B777-246、プロキオンを撮っていたらママンの携帯が。
でもいい雰囲気だから何となく写真採用!!ブレてるから拡大はできないけどね。

もう一度、華やかに照らされた鶴丸の姿を。
夜の撮影と言うことで、本当はこのラストの日の撮影は上手くいかないに決まっていると思っていました。飛んでゆく姿なんて絶対に撮れないでしょうし・・・午前中は雨まで降っていたし。でも諦めずに伊丹まで来てみたら、こんなにキラキラした輝きに包まれた鶴丸”スタージェット・プロキオン”の姿を見ることができました。人間、結局は諦めたら負けな気がしました。
プロキオンが動き出しました。手を振る人、必死にシャッターを切る人(←私含むw)、さよならと声をかける人。携帯で撮影ってのがやっぱり多い気がしました。

露出補正は、機体が暗くなっても、尾翼の鶴丸に合わせました。
2008年5月31日20:30、最後の日を惜しむように定刻よりも送れての出発です。
闇に浮かび上がる鶴丸が印象的でした。機体に露出合わせたら尾翼の赤い鶴丸の色が吹っ飛んでびっくりした(笑)
最後にもう一枚!その瞬間トリプルとすれ違い。
隠れるかな?という不安もありましたが思い切って流し撮り。

色とりどりの光の帯に見送られ・・・
サヨナラ、最後の国内線機材の鶴丸B777-246 JA8985プロキオン
撮る側も気合が入れば、去る側もきっと気合が入っていたのではないでしょうか。
そしてプロキオンは羽田へ向けてテイクオフ。
もう「撮れない」と分かっていたのでしっかりと自分の目で見ながら見送りました。ありがと、プロキオンのおかげで民間機をもっと知りたいと思うようになったよ。また現行のJALの塗装になっても伊丹で撮るからね。
プロキオンが離陸すると、あっという間にギャラリーは去っていき、10分もすればまるで花火大会の後のように展望デッキは人が閑散としてしまいました。まだ、プロキオンの輝きは空に残っているというのに。
プロキオンが見えなくなるまで見送ってから、ゆっくりと家族で帰路につきました。
私の誕生日からは1日送れましたが、この日は本当にステキな思い出ができた気がします。
ありがと、最後の鶴丸。
ありがと、プロキオン。
・・・んでここで終わったら私らしくないわけで。
懲りずに私は次の日も伊丹に出かけていったのでした。おしまい。